F 様邸 不知火町
2004年2月竣工
延面積138.6u(41.9坪)
施工(有)ユートホーム  棟梁 汐見一久
 
 熊本のほとんどの住民は望まないのに、新幹線がやって来る。線路敷設に伴う用地移転買収でFさんは家を建て替えることになった。ご主人は暖炉と桧風呂設置の希望だった。暖炉と桧風呂を希望する人の考え方はだいたい把握できる。
  打ち合わせは奥様だけと行ったが、ご主人が好みそうな要素を適当にちりばめた。工業製品を使わない家づくりは精度が悪く、人によってはクレームになる。設計者と建て主の相性が、家づくりの一番大事なことだと思う。 打ち合わせ中、事件が起きた。奥様はパートの仕事を持っていたが、打ち合わせ中に勤務先が二回も倒産するという事件だった。それでも、途中断念することなく、無事新居に引っ越すことができた。 めでたし、めでたし。
  屋根は家の寿命に一番影響すると思う。屋根材で百年耐久性があるのはイブシ瓦以外には無い。なのに、最近はそのイブシ瓦の使用する人が少ない。昔は全部イブシ瓦だったのに。決して価格が高いからではなく、施工がほんのちょっと難しいという施工者の一方的な理由からだ。更に、屋根の軒先が短かくなってきている。これまた洋風が安いと屋根面積を小さくする。屋根の軒先は長くして、瓦面積を少なくする方法は、二階の屋根を一階まで葺き降ろして、屋根の重なりを無くせばよい。建物の大きさの割には瓦工事費は安くなる。