建築地:大分県竹田市

H24年11月竣工
延床面積 44.23u(13坪)
 敷地面積 340u(103坪)

設計:古川保・和田恵利子
   施工:川野組 棟梁:奈木野
 
 
 一人住まいのおばあちゃんの12坪の小さな平屋の家である。

 家の上と眼下には我が家の田んぼが広がっている。農繁期の週末には、市内に住む息子たちが田んぼをしに帰ってくる。一続きになっている10.5畳のLDKに6畳分だけ部分的に畳を敷いている。息子たちが帰ってきた時は、その畳の上に布団を敷いて寝る。夕方まで居間だった空間が夜は寝室になる。昔の茶の間と同じである。

 そんなに広いLDKでなくても、横に一続きなら親戚が10人集まっても狭さを感じない。丁度よい距離感である。

 この広さであると、冬でも日差しが入ればコタツだけで十分暖かい。夏は今までもエアコンをほとんど使用しないで過ごした。片流れの形状を生かして北側に風抜きの高窓を設けている。高低差を利用した風を起こす工夫のひとつである。

 刈入れ前の黄金色に輝く稲穂が一番美しい時期は南の縁側から見える景色は最高である。 この家が完成してからは、おばあちゃんは息子達が帰ってくると南の縁側から顔を出し、帰る時は縁側から見送るようになった。