S様邸
建築地:嘉島町上仲間
2011年3月竣工
   敷地100坪
 延床面積 132.81u(40坪)
設計:古川保・長尾陽子
   施工:榊工務店 棟梁:榊浩一

   
 共に学校の先生夫婦である。学校の先生は大変な労働である。最近、生徒の諸問題を学校の責任にする傾向が強く、先生たちは学校にいる時間では処理できず、家に仕事を持ちこむ人が多い。多いというより全員と言っても良い。
 S様邸は、学校の仕事を、家事と同時に行うことを考えた。幼児を含む子供3人の家庭なので洗濯量はすごく多い。大型乾燥機を使い電気で乾かせば簡単であるが、施主はそれを望まない。洗濯物は外で乾かすのが良い。しかし、晴れの日ばかりとは限らないので、家の中の風の通り道を洗濯干し場にして家の中でも乾かせるようにした。南西の大きな窓から風は入ってくる。風の出口は北の食堂の窓だけでは不足するので、階段・踊り場を通して2階の北の窓から出て行くようにした。その途中に洗濯干し場をつくった。床通路をスノコ状にしているので風の抜けが良い。子供が大きくなった時には洗濯物も少なくなっているだろう。その時、洗濯干し場は子供室への通路となる。
 居間の一角に書斎がある。書斎というより残業ルームである。台所と書斎コーナーは家中が見渡せる。家事労働と残業の作業中も子供たちがどこにいるか分かるように、子供室に吹き抜けを設け、音は居間に抜けるようにした。吹き抜けも不要になったら床を貼り、子供室を広げる計画である。