H様邸
建築地:熊本市
敷地面積:606.17u
建築面積:141.56u
延床面積:130.40u(39.4坪)
2011年9月竣工
設計:古川保・古川亮
   施工:楠元建設 棟梁:塚田恭孝
   
 H氏は築80年の民家に不自由なく住んでいたが、計画道路に土地と建物の一部がかかり、建て替えを余儀なくされた。周囲の状況から必要と思える道路では無かったので、反対していたが、買収に従わないと税の控除が受けられなくなり、自動的に賠償に賛成するような仕組みになっている。立ち退きに反対すれば賠償金が吊りあがり、ごね得は昔あったかもしれないが、ごね損になる仕組みである。減築移動に耐える建物ではなかったので解体新築した。一部、昔の床の間材、梁、石、設備等は転用することにした。家の北側には庭と石造りの井戸があったので、その位置をキーポイントに間取りをつくった。玄関から入って、北庭と井戸の見える廊下を通り居間へ入ると、一気に開けた空間となる。
 奥さまの趣味はパソコン教室・料理教室と多彩である。本当は夫婦だけの小じんまりした家が使いやすいのだが、来客のことを考えると大広間の台所となった。旦那さまはコレマタ、村の図書館も顔負けの蔵書の山。10帖の広さに業務用の移動式本箱をいれてもまだ足りない。やっと縮めて130m2になった。