100年は経過している農家の土蔵倉庫である。命より大切にした作物を収納する土蔵倉庫建築を、昔の人は頑丈に作った。作物を湿気から守り、乾燥からも守る工夫を凝らした。そのことが土蔵倉庫建築を長寿にした。
 根固めという建築工法なので、現在みたいに基礎との結束は無い。ジャッキで梁を上げれば建物は簡単に20〜30cm上がる。その間、傷んだ柱や足固めを補強すれば良い。追っ掛け台栓継という工法は梁の継だけでなく、柱の補修伝統工法でもある。
 日本の伝統建築工法は補修することを基本に置いている。古くなり傷んだら、その程度が外から確認できる真壁工法、部分的に交換できる継ぎ手、この世界に誇れるすばらしい日本の建築工法を次世代まで引き継がなければならない。