もう他界したY氏のお父さんは昔大工だった。戦後間もないころ、物資が少ない時代に建てられたもので、決して質がよい材料とは言えない。しかし、お父さんが自ら建てたということと、まだ使える部材を処分してしまうのはもったいない、ということで再生工事に踏み切った。
 40年の歳月で、建物は東西方向・南北方向に傾いていたものの、白蟻の被害は無かった。細すぎる梁は補強し、傾いていた柱は矯正した。
 この家は思い出がいっぱいつまったアルバムである。決してお金では買えない。