Iさん夫婦は、福岡を脱出し、菊地の小木地区の空家を買い取って住むことにした。
 小木地区も、過疎の典型で6軒の民家しかない。もちろん商店などのサービスは全く無い。しかし、そこには日本が失ったものがたくさんある。便利さから脱却し、過剰の快適さを捨てることで、これからの低成長時代に合った生き方かもしれない。
 80年前の民家の再生住宅である。アルミサッシを木製サッシに替え、床沈下を修正し、板床レベルを畳レベルまで上げた。冬は周辺の枯れ枝を拝借して、囲炉裏で燃やして暖を取る。二人が食べる分くらいは前の畑でなんとかなる。
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